会社の法律に関わる業務を適切に対処するのが法務の仕事です。法律に関する正しい知識がなければ仕事がこなせないことから、社内で対処するにも限界があります。本記事では法務の仕事をアウトソーシングするメリットを詳しく紹介します。法務の仕事のアウトソーシングを検討中の中小企業はぜひ参考にしてください。
法務の仕事内容とは?
まずはどの業務が法務の仕事にあたるのか確認していきましょう。外部に委託する際は、法務の仕事のなかからどこまでを依頼するのか明確にしておくことが大切です。
契約関連業務
契約書の作成や契約交渉、内容のチェックなどの契約関連業務はすべて法務の仕事にあたります。最近では契約書を簡単に作成できるツールなども増えてきましたが、契約書はひとつひとつケースに沿って作られるオーダーメイドの書類のため、ツールでの作成には限界があります。
社内に契約書の作成はなくなることのない業務のため、作成に長けた適任がいないのであればアウトソーシングを検討することがおすすめです。
社内規程関連業務
社内規程の整備や内容のチェック、法律に抵触していないかの確認といった社内規程に関連する業務も法務の仕事となります。
法律相談やトラブル対応
社内の法律相談やトラブル対応も法務の仕事です。トラブルが発生した際だけでなく、普段からトラブルを起こさないために契約書の確認などを徹底して行う必要があります。
法務の仕事をアウトソーシングするメリット
法務の仕事をアウトソーシングするメリットとしては、業務の効率化や質の向上などがあります。ここでは法務の仕事を社内ではなく外部にアウトソーシングすることのメリットを紹介します。
業務の効率化
法務の仕事をアウトソーシングすると、社内のリソースを今まで時間を取られていた法務関連の業務から専門分野へともってこられるため、業務の効率化、生産性の向上が期待できます。
本来のリソースを取られるべきではない部分にリソースを取られてしまっていることが原因で業績に伸び悩んでいる場合は、コストを支払ってでもアウトソーシングした方が結果的に業績アップにつながります。
なお、委託によってどのくらい生産性が向上するかは、現状の社内のリソース状況に左右されるため、必ずしも業績がアップするとは限りません。
質の向上
今まで専門知識をもたない社員に法務の仕事をまかせていた場合、法務の仕事をアウトソーシングすることで委託した作業の質の向上が期待できます。法務部を設けておらず、まともな知識のない社員に作業を振っているのであれば、専門性の高いアウトソーシング先に一任するのがよいでしょう。
成功するためのポイント!法務の仕事をアウトソーシングする注意点
最後に法務の仕事をアウトソーシングする際に失敗しないための大切な注意点を紹介します。アウトソーシングするだけであれば、外部の委託先を探すだけです。
しかし無駄なコストをかけないためにも、また先のことを考え社内にノウハウを蓄積していくためにも適当な契約を結ばず、事前に委託する業務範囲をていねいに決めておくことが大切です。
内部事情をしっかり共有する
アウトソーシングを行う際は内部事情をしっかりと共有することが大切です。なぜなら、法務の仕事には内部事情を正確に把握していなければ対処できない業務が多く存在するからです。
内部事情の共有を怠ると、想定通りの結果が得られなかったり、相手に無駄な時間をかけさせてしまったりするので注意してください。
アウトソーシングする範囲を明確にする
アウトソーシングで失敗しないためには、契約を結ぶ前に委託する業務の範囲を明確化することが非常に大切です。なぜなら、あらかじめ業務委託範囲を明確にしておかないと、契約を結んだ後で想定よりも仕事に対応してもらえず、費用だけがかさんでしまうなどのトラブルに発展しかねないからです。
とくに初めて業務を委託する相手はトラブルが起こりやすい傾向があります。アウトソーシングを検討する際は、委託先の相手だけでなく、具体的に何の業務をどこまで頼むのかもあわせて考えましょう。アウトソーシング自体が初めての場合は、委託先として考えている企業と話し合って決めるのもよいでしょう。
アウトソーシングだけに頼らない
法務の仕事は高い専門性が求められることから、社内に法務部を設けず、すべての業務をアウトソーシングするケースは珍しくありません。法務の仕事をアウトソーシングすると、委託した仕事の質の向上や社内の生産性向上が期待できます。
外部へ委託すること自体は悪いことではありませんが、アウトソーシングだけに頼ってしまうと、結果的に社内にノウハウが蓄積されなくなる点に注意が必要です。
すべての法務関連の仕事をアウトソーシングしたとしても、可能な範囲で業務に関する理解や知識を深めるなど、社内にもノウハウを蓄積していけるよう努めましょう。
まとめ
本記事では、中小企業向けに法務の仕事をアウトソーシングするメリットについて紹介しました。中小企業の場合、法務部を作らずに仕事を回しているケースが多いです。法務関連業務は時として高い専門性を求められるため、社内に適任がいない場合はアウトソーシングすることがおすすめです。アウトソーシングすれば、業務の効率化や質の向上が図れます。社内の貴重なリソースを法務関連業務に割かれている場合は、アウトソーシングすることも検討しましょう。
- 年間実績1000件以上の安心サービス
-
行政書士川崎事務所
引用元:https://kawasakioffice-contract.com/行政書士川崎事務所は、年間実績1000件以上を誇る契約書作成代行サービスを展開しています。
- 法務担当がいないため、契約書作成のリソースが足りない
- 契約書の作成は専門知識のある人に任せたい
- 自分で作った契約書に不備がないか心配
社内でこのようなお悩みを抱えている部署のご担当様は、ぜひ一度相談してみてください。